しまもん 

モンスター・ラボ島根開発拠点のブログ

ポーランドとプログラマと英語(2/2)

はすみん ・2019-05-21

この記事のつづきです。

 

ポーランドには古くからユダヤ人が住んでおり、イスラエル料理のお店がたくさんあります。 イスラエル料理は野菜や豆を中心としたもので、ヴィーガンレシピとも相性がよく、日本人の舌にとても合います。写真はすごくすごく美味しかった朝ごはんセット!

スライドは英語で

ところで、わたくしはスライドをRabbitでつくっています。 Rabbitのデータはテキスト形式ですので、当然のことながらVimで書くことになります。 Vimと和文変換入力というのは実に相性の悪い組み合わせなので、自然とスライドを英語でつくるようになりました。 しかし、スライドを英語でつくることにはメリットがあります。

RubyKaigiのスライドは英語です

たとえばRubyKaigiは国際カンファレンスなので、スライドは英語であることが求められます。 これは仕様ですから従えばよいというだけのことですが、以下に書くメリットを補強してくれます。

スライド単体で内容が伝わるか

スライド単体で内容が伝わる、つまりスライド映写と並行して話されるトーク抜きでも登壇の内容が(それなりに)伝わることに価値があると仮定して、それがどのようなスライドなのか考えて見ましょう。

 

ただし、スライドはトークセッションのスライドとして良いものであることのほうが優先されます(あたりまえですが)。

 

Rabbit使いのみなさんならご存じのとおり、トークセッションにおける良いスライドとは、

  • 箇条書きが大きな文字で書かれていること
  • だらだらと長い文章がないこと
  • 図版もシンプルでわかりやすいこと(キャプションが小さくて読めないなどは論外) です。

 

これらに加えて、「スライド単体でもなるべく内容が伝わる」ためにはどうしたらよいでしょうか。 逆説的ではありますが、英語でスライドを書くと、スライド単体で内容が伝わるようになるのです。

 

理由を説明します。 発表者(あなた)は、自身のスライドを見ながらしゃべります。 英語で書かれているスライド(の主に箇条書きたち)を脳内で日本語に訳しながらしゃべります。

(実際には、「脳内インタープリタ作業」と「記憶内のコンパイル済み日本語を直接参照する作業」が半々です)

 

脳内で変換しながらしゃべりますから、よく練られた文でなければなりません。 核心がきちんと書かれている必要があります。

通訳者観点ドリブン

また、箇条書きに表せていないことはその場で記憶から引っ張り出してしゃべりますが、たとえばRubyKaigiの場合は、英語への同時通訳があります。 スライドに書かれていないことを日本語で発話すると、それを同時通訳者が英語にしてくれます。 彼らの通訳作業をやりやすくすることこそが、よい発表に直接つながります。

 

通訳者が内容を把握するために、カンファレンスよりも数日前にスライドを提出するのが普通です。 通訳者がスライドの内容を「リテラルに把握」していれば、発表者がアドリブでしゃべることも適切に訳してくれます。 彼らは通訳のプロではあるが、ソフトウェア技術のプロではないので、内容を理解する必要はありません。 把握できればよいのです。それを事前提出のスライドだけで実現する必要があります。

 

発表者、聴衆、通訳者の3つの立場を脳内で行ったり来たりしながらスライドをつくることで、単体でも伝わるよいスライドになり、発表の場ではさらにもっと伝わるスライドになります。

伝わるとなにが嬉しいのか

そもそもですが、単体で伝わらなくてもよいスライドだってあるはずです。 ライブなトークと一体であることに価値があるケースなど、まったく別の考え方があるでしょう。

 

わたくしの場合は、単体でも伝わるスライドであったために嬉しいことがありました。 ポーランドへの招待です。 招待してくれたポーランド人Maciejは、候補者のうちのどの日本人を招待するか考えるときにRubyKaigiのスライドを見比べたのではないかと思います。 結果として招待されたのが、わたくしハスミでした。 そういうことです。

RubyKaigiじゃなくても英語で書く

上記のことに気づいて以来、社内の事業部内発表など日本語でも構わないスライドも英語でつくるようになりました。 もちろんVimだから日本語を打つのが面倒だというのもあります。 そのお陰で、ポーランドでの発表資料も過去につくったもの(RubyKaigiでは使用していないものも含めて)がたくさん使い回せました。 弊社モンスター・ラボは非日本人社員も多く、みな日本語を理解しますが、資料が英語なら音声が不明瞭でも伝わります。Zoomでのリモート会議なので。やはり英語で書くメリットは大きい気がしています。

じゃあそのスライドうp

って思いますよねそりゃそうだ。 ここにあります:

...いま見返すと、2018は英語が下手ですね。2019のほうがいくらかよいかも。 これからもっとよくなる。がんばれオレ。

 

でも技術内容や全体のバランスは2018がいいのかもしれないです。 そしてポーランドに招待されたのは2018時点ですので、このくらいの感じで単体充足感があればそこそこよいかと思いますよ!

 

ポーランドシリーズ、もうちょっと続きます(たぶん)。

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