しまもん 

モンスター・ラボ島根開発拠点のブログ

RubyKaigi2019にて生まれて初めて英語プレゼンをしてきた(3/3)

はすみん ・2019-04-22

前回の記事はこちら

スライドのつくりかた

カンフ発表とは、「スライドを見せる」ことと「声を聴かせる」ことのコンボ技です。 今回わたくしは、スライドのつくりかたに英語発表初心者のための秘訣があることを発見しました。

 

スライドの各ページを以下の3種類に分類するのです。

  1. スライドをそのまんま読めばよいページ
  2. スライドに書かれていない文章を別に用意するページ
  3. これらのハイブリッド

1. スライドをそのまんま読めばよいページ

スライドに長々と文章が書かれているのは好ましくありません。 そこそこの長さの文章が、箇条書きで書かれている必要があります。 それをただ読めばよいように内容を調整しましょう。

(03)
(このページはスライドを読む) #←こういう風に書いておく

だがしかし、ここでボーナスチャレンジタイムがやってきました。 そのまま読めばよい、のですから、聴衆が見ている大きな画面に顔を向けましょう。適当に指をさしましょう。 これによって、「体を動かすプレゼンテーター」の称号を手に入れることができます。

2. スライドに書かれていない文章を別に用意するページ

このタイプのページには図や写真が載っていることを想定しています。 聴衆の注目を画面に向けているあいだに、あなたは手元にあるスクリプトを読めばいいのです。

(04)
Features like TracePoint and Refinements are very popular.

さらに高等なテクニックとして、スライドに書いた短い注釈文と「同等の意味」の「違う表現」の文を、手元のスクリプトを読んで説明する、というものがあります。 これによって「いかにも事前に書いた英語をだらだら読んでるわけではない感」を醸し出せるでしょう。

 

可能であればここで、聴衆に顔を向けます。当該の文の最後の3単語くらいで十分です。 あなたはついに「自信に満ちた英語スピーカー」として人々の記憶に永遠と生きることができます!(なんだか記事のテイストが変わってきた...)

3. これらのハイブリッド

もしも 1. と 2. のタイプのページだけですべてを構成できるならそれでも構いません。 しかしスライドというものは、あとから単体で、つまり口頭説明とは切り離された状態でも閲覧されますから、そのことを考慮して過不足のない内容であるべきです。 過ぎてもいけないし、足りなくてもいけません。

 

そのようなスライド制作の過程で、どうしてもハイブリッド型のページは生まれると思います。 すると問題になるのは、いつスライドを読んで、いつスクリプトを読むか、です。 ここを侮ると痛い目に遭います。

 

解答はこうです。 「スクリプトのなかに『いつスクリーンへ目を向けるべきか』を記入しておく」です。

(05)
This is an example implementation. #←これらはスライドに書かれていないスクリプト
Look at the top of the image.
★ここでスライドの箇条書きを読む #←このように日本語のメモを挿入する
Then we can run it.

これによってあなたは慌てることなく映写へ顔を向けてスライドを読み、手元へ視線を戻して「スライドにない言葉」を話す、というふうにどこからどうみてもベテランの属性を持つまでに至りました(冗談です。ベテランに見られることが目的ではありません)。 なんならちらっと聴衆を向いてウィンクのひとつでもデプロイしたら恋のスループットが上昇するかもしれませんし、両腕でカギカッコをつくってもよいのですよ!(ウィンクだけに)

まとめ

自分でもここまでに書いたことがパーフェクトに実践できたとは思っていません。 (とりあえず両腕でカギカッコをつくったりはしません。今後もその予定はありません)

 

準備期間中、何度もスクリプトとスライドを読みました。暇を見つけてはiPadを見ながら頭のなかで反芻しました。 説明の流れがちょっとでもおかしいと思ったら、面倒くさがらずにスライドやスクリプトを修正します。 本番の発表中に「これおかしい」と自分自身が思ってしまうと、それを英語で取り繕うのは至難の業です。 聴衆の気持ちになって、自分のプレゼンを客観視します。そのためには時間が必要です。

 

プログラマらしく、ツールに頼って活用することも重要です。

 

しかしながら、どれだけ準備をしても完璧ではありません。 2割くらいはどうしても不確実なことがあります。 たとえば、まさかMatzは来ないだろうと思っていたのに途中から聴きに来て緊張してしまうとか、新しい別のジョークを思いついてしまいそれを言いたい欲求が湧いてくるとか、聴衆を巻き込んだネタが失敗するとか。

 

準備を十分にすることで初めて、そのような状況も含めて楽しめるようになるのではないかと感じました。

 

RubyKaigi2019のスピーカーたちはみんなわたくし以上にもっともっとプレゼンを頑張っていました。 彼らのような一流のプログラマたちが入念に発表の準備をしてきていることに感動を覚えますし、自分も精進せねばという気持ちです。 RubyKaigiは最高のカンファレンスです。 まだ参加したことのないかたも、Rubyをあまり使ったことがなくても、ぜひ来年から参加してください。

 

長野県の松本市にて、2020年4月9日〜11日です!

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