RubyKaigi Takeout 2020 Day1 参加レポート
テクノロジー、イベント
オンラインカンファレンスに業務として参加できるモンスター・ラボの制度 を利用して、RubyKaigi Takeout 2020 に参加しましたのでレポートを書きます。
RubyKaigi は Ruby に関する最大級の国際カンファレンスです。今年は長野県松本市で開催される予定でしたが、COVID-19 の影響で RubyKaigi Takeout としてオンライン開催されることになりました。
RubyKaigi 2020 で提供されるはずだったりんごジュースを地域.rbに無料で配っていただきました!🍎🍎🍎🙌🙌🙌 長野県産りんご100%無添加ストレートのおいしいりんごジュースを飲みながら、自宅からRubyKaigiに参加できるなんてとっても贅沢ですよね。 ありがとうございます!
ここからは聴講した各セッションについてご紹介いたします。各セッションは事前録画された映像を配信する形式です。
2セッション並行して配信されるので、どちらを聴講するか悩むところですが、後日動画配信されるとのことなのでより興味のある方をリアルタイムで聴講しています。
Opal は Ruby を JavaScript に変換するコンパイラで、このセッションは Opal で JavaScript の Async/await 構文を使えるようにするまでを Live(?) Coding で解説するものでした。
事前録画でのLive Codingなので、重要度の低い部分が一部早送りされているのが新鮮でした。笑
Opal は使ったことがないですが、フロントエンドも Ruby で書けるというのはいいですね
Fat gem (ビルド済みバイナリ入り gem) により得た恩恵に感謝しつつ、開発環境の進化によりメリットが小さくなったのでサヨナラしよう、という内容。
Ruby の開発環境の整備や、これまでの Fat gem の提供などに関わられた方々には感謝の念が絶えません...!
ref: スライド
弊社・モンスターラボ 島根開発拠点の羽角によるセッションです。 PSoC5LP というマイクロコントローラ上で動作する mruby machine の紹介でした。 マイコンの電源をONして
led = LED.new
led.on
でLチカできるってすごいです💡
mmrbcコンパイラでHelloWorldプログラムをコンパイルする際のRAM消費量もmrbcと比較して約1/15に削減されているとのこと。
同じオフィスにこういうプロダクトを開発し、RubyKaigiに登壇するようなプログラマがいるのはとても心強いですし刺激になります✊
ref: スライド
RuboCop コミッタ の koic さんによる、Ruby でプロダクトコードを書くにあたって必須ともいえる RuboCop のバージョン1.0 に向けての取り組みについての発表です。
なんと RuboCop の累計ダウンロード数は1億越えとのこと!
コードを管理するにあたって Git 履歴を残すのは大事ですが、RuboCop の機能を gem に切り出す際には
git cherry-pick を500回以上行ったそうです👀
ref: スライド
RubyKaigi 恒例のRuby Committers vs the World オンライン版です。
昨年(2019年)の RubyKaigi では Ruby3.0 に向けて開発中の機能についての議論が活発でしたが、今年はだいぶ落ち着いて結果報告の色合いが強い...
と思っていたら @kamipo さんの ツイート をきっかけに議論が燃え上がり、予定の時間を過ぎても音声のみで議論が続くなど、まだまだ改善は止まらない様子でした。
RubyKaigi は技術レベル・難易度が高いので理解が追いつかないところだらけですが、興味深いセッションが多く、年に一度こういうイベントに参加できるのはとてもモチベーションが上がります。追いつけなかったところは調べ、おもしろかったところは試して、スキルアップにつなげたいと思います。
最後に、初めてのオンラインの RubyKaigi、初めての業務扱いでのオンラインカンファレンス参加、ということでよかった点・悪かった点を書き出してみました。
モンスター・ラボの制度 では平日だけでなく、休日のオンラインカンファレンスも業務として参加できます(=代休取得可🙌)! 明日の Day2 も楽しみです!